みすけろうブログ

親近者の精神疾患が多いので、メンタル問題を書いてみる

#5.骨肉腫という骨の癌で、杖で生活していた女の子と同棲するに至るまで。パート1

近親者メンタルこじらせ男の5回目の投稿です。

最終的に看取ることとなる彼女との出会い編ですが、かなり長くなりそうなので、章立てしていきます。

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前回の記事はこちら↓

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もともと人気あったバンドにラッキーにも加入できてしまった

さて、独学から楽器を始め、ひょんなことからバンド加盟することになりましたが、誘っていただいたバンドはもともと地元のアマチュア系では結構人気あったらしい。

まあ、知らないよね。その界隈の人たちとは付き合いがなかったし。

ふつう、自分なんかがって思うところなんだろうけど、逆にド下手くそなのにラッキーって思ってました。

トーナメント戦でシードになったみたいな。

RPGでいきなりレベル20くらいから始められたみたいな。

新参者でいわゆる高校デビュー的な立ち位置だったため、バンドがスーツ系だったけど徐々にイキって自分だけが殺し屋みたいになっていったな〜。

だって楽器が小さくて地味なんだもん。

遠目から見るとなんの楽器演奏してるかわからないと思う。

というわけで、最初はポケットに入れたりしてたけど、初期の頃はできる曲数も少ないし、パートのない曲なんかはステージ上で手持ち無沙汰なんですよ。

どちらかというと肩幅広くて顔もデカイので、ただ突っ立ってるのが惨めだった(笑)。

そこで、仁王立ちでも底しれない存在感を放って、目立つようなアイテムを身に着けようと思ったんです。

楽器収納用の入れ物が欲しかったけど無かったので革細工を始める

前に自分の好きなブルースマンがカッコいい革製の楽器収納ホルダーしてるのDVDで観たことあって、それをネットで一生懸命探したんだけど無かったのね。

まあ、一点ものだろうと思ったので期待はしてませんでしたが。

だけどどうしても欲しい!なら作っちゃえということで、革細工を始める用のキットを買っちゃったんですよ。

まあ、小学生の頃からフェルトで綿入れて縫ってキャラクター作ったりしてたから、全然抵抗無かったのね。

もともと裁縫が得意だったってのもあって、また親が建築業ということもあり、設計図を書いて、型どおり切って、縫い穴をトンカチで開けて針で縫っていくという作業が妙に自分にハマったね。

没頭すれば寝るのも飯を食うのも忘れるタイプで、2メートルの革の手縫いによる縫い合わせも苦にならず、6日間かけてお望みのものを作ることが出来ました。

おそらくこの手のホルダーを日本で着けてる人は私しかいなかったと思う。

そっからですね。

一気に存在感を増したのは。

それはもう、ランボーのように肩にかける薬莢ベルトみたいなものでした。

それでスーツなもんだから、一気に殺し屋感が出て、どんどんエスカレートして、クロコダイルダンディと同じ、ワニの爪があしらわれたテンガロンハットをかぶって、大きめのサングラス装着するという、二十歳にしてベテランマフィアの風格だったと思います。

シカゴタイプライター持ってるような人って感じ。

そのためか、実年齢に見られることはなく、基本30代に見られることが多かった。

ちなみにルックスがいいわけではないのね。

ほんと中の中って感じ?

まあ、そのくらいの派手な格好は都会だと履いて捨てるほどいるんだろうけど、こちとら田舎だからね。

ちょっと変わった格好すればすぐ噂になるし、すぐ広まる。

それを利用したってのもあるんだけど。

この頃は大衆の意識を操作するということに興味を持っての行動かも!?

「コータロー罷り通る」の影響かなあ!?(笑)

そんなんで、自分を目出せるための大型の革製品作りもエスカレートしていって、最後にはダイナマイトを全身に巻いた自爆テロリストのように見えなくもない見た目になっていました。

公務員の反動かな!?

それがロックだと思ってたし。

私自身、演奏力はそんなに良くはないと思ってたけど、非日常を体感したくてライヴを見に来てくれた人が増えた印象です。

シドビシャスかよw

とは言っても、うちのバンドは実は女性がボーカルで、そこの人気が圧倒的で、来てくれる人はほぼみんなそれ目当てで来てるんだけどね。

恰好が変なため、バンド内での立ち位置はイロモノ担当なのにファンが!?

しかしそこそこ私もお客さんに声をかけられたりするようになってきたのね。

そして彼女の登場!といきたいところだけど、彼女が私のバンドのライブをたまたま初めて観たときは、私の事をなんか変わった人いるな〜。くらいで思ってたらしい。

そのときに私に話しかけたらしく、派手な革の楽器収納ケースに興味があったようで、「それどこで売ってるんですか?」って聞いてきたのがファーストコンタクトらしいんだが、まったく覚えておらず。

そして自分で作ってるってのを話したら「スゲー!」って言って、その時はそれだけって感じ。

その後、何日かして友人の企画ライブに行く機会があり、その頃はだいぶ革製品作りもノリに乗ってって、エルビス・プレスリーのジャンプスーツについてる幅12cmはある、ぶっといベルトなんかも作ったりしてて、そのベルトみんなに見てほしくて白いスーツ来て、ど派手な花柄シャツで、デカイサングラスかけて、ど派手なベルトをつけて行ったわけですよ。

もうみんな2度見って感じでね。

下手したら出演者より注目浴びてたかも。

なんかおばちゃんに握手求められたりもしたな〜(笑)

そこには先程の、私のライブをみて興味持ってくれた女の子も来ていて、私を見つけるなり友人に「ナニ!?あの人!?」と、カミナリにでも打たれたような反応を示したようです。

周りの人が私のことを前に見たバンドの人と教えてくれたらしく、その瞬間彼女は、「出演者でもないのにあんな派手な格好してる〜!!!」「私服もあんななの!?ありえない!!カッコイイ!!ステキ!!!」と騒ぎ始めたそうです。

それがキッカケでガチなファンが形成されたらしく、その後の私のバンドのライブにはほぼ来ていたようです。そして私はその事実を知りません。

そしてその子はいつも肘から覆うタイプの杖をついていていたのでよく目立つ。

「あっ。また来てるな〜」くらいにはわかる感じでありました。

だけど私目当てで来てるとはぜんぜん知らず、ライブ後にボーカルに話しかけてるのをたまに見たので、単純にボーカル目当てで来てるんだろうな〜思ってました。

それにしてもその子は、私が近くにいてみんなで囲んで話をしてる時でも、全くこっちを向かず、背中の様子から私のことを意図的に避けてる様子にみれました。

その時は、「ああ、この子、俺みたいな人間嫌いなタイプなんだろうな〜」と思って特段こちらから接触はしないようにしていました。

その後も飲食店で知人と合う中にたまたまその子もいたりして、その時はやたらこっちをチラチラ見るので、嫌な感じだな〜。他の人とはハキハキと喋ってるのに俺にだけはひとことも話そうとしないので、存在が汚らわしいくらいに思われてんのかな〜?見世物じゃねえぞ!くらい言ってやりたい雰囲気でした。

結局8人ぐらいで円卓を囲んでる中でその子とだけは会話がありませんでした。だけどチラチラ見てくるし!言いたいことがあるならハッキリ言えよ!どうせ説教だろ!?くらいに思ってて、先にその子が帰ることになり、一応会釈くらいはしたんだけど、やたら満面の笑みで私に向かって手をふって帰ったので、杖もついてるし変な子なのかなとその時は思いました。

しかしなんで杖ついてるんだろう?